ズートピア2 感想 ネタバレあり
どうもユウユです。
ズートピア2の感想をネタバレありで書こうと思います。
宣伝がすごい
『ズートピア2』京成ローザ(10)で吹替版一回鑑賞。入りは半分程度。初動で4億稼いだそうでヒットは間違いなしかも。東京の中心部はズートピアの広告だらけでどんだけの宣伝広告費が動いているのかわからない。アナ雪2以降離れていたであろう人々も取り戻す勢いで日本における“ディズニー”ブランドを背負っているんじゃないかと言わんばかりの力の入り方。私が見た広告は「ズートピア渋谷へようこそ」なんて書かれていて、渋谷が一体いつズートピアになったんだよ、ってかズートピア渋谷って何だよ。ズートピア田端とかズートピア下高井戸とかもあるのか?なんて思いながら街を歩く今日この頃。『ズートピア2』にそれだけの打算があるのならばさぞ面白いのではないかと膨らむ期待。しかし去年『モアナと伝説の海2』という突貫工事のドル箱IP道楽を見せられているので簡単に迎え入れられない。さぁ、果たしてどうだったのか。
観たかった続編!ではあったけど...
『ズートピア2』はWDAS製作の作品。実はWDAS製作の続編は数えるほどしかない。『くまのプーさん』と『ファンタジア2000』を除くと『ビアンカの大冒険2 ゴールデン・イーグルを探せ!』、『シュガー・ラッシュ:オンライン』、『アナと雪の女王2』、『モアナと伝説の海2』そして『ズートピア2』の5本しかない。ビアンカ以外は19年以降の割と新しめの作品で、それまでの『ジャングル・ブック2』とか『シンデレラⅡ』とかはディズニートゥーン・スタジオという別の枠組みで、主にVHS、DVDの販売促進のための続編、後日譚。作中でのデュークの発言と重なる。トゥーンスタジオは2018年に閉鎖され、翌年公開の『アナと雪の女王2』はトゥーンスタジオの時代とは一線を画すしっかりと作られたWDAS製作映画だった。しかし、個人的には『アナと雪の女王2』と『シュガー・ラッシュ:オンライン』は続編らしい世界観の拡張や登場人物の関係性の深掘りはされているものの、一作目にはなかった後出し設定に振り回されているところがあり気に入ってはいなかった。『モアナと伝説の海2』は論外であるが、登場人物が増えることや名コンビの相変わらずの活躍っぷりはファン目線で好印象ではあった。『ズートピア2』はバディものの2作目として申し分ない作りで、『バッドボーイズ2バッド』、『リーサル・ウェポン2 炎の約束』、『48時間PART2』のような名コンビの活躍をまた観ることができるし、後出し設定もそれなりに飲み込めるものになっていた。理想的な続編だった。
しかし、その中身を分割してみると既視感のオンパレードなのは仕方ないとしても分かりずらい展開が多く正直あんまり楽しめなかった。
過剰なギャグと違和感
『ズートピア+』から露見し始めた傾向だが迷惑をかける描写が過剰だった。一作目ではジュディがセメントに両足突っ込むシーンがあるが、あれは一度入ったらゆっくり沈んでいくこと、あるいは固まってしまうことのメタファーとして機能していた。セメントをもう一度塗り直すことになるが、映画で割とよく見るアクシデントでもあり、また固めればなんとかなりそうである。ところが、二作目では予告にもあったシーンで、ニックが缶を投げると壁を突き破って小動物のオフィスにダイレクトアタック。更に中身が吹き出しかわいそうな目に遭う。作中ではジュディがキャッチ出来ず起きたので“息が合っていない”というシーンにはなるが、オフィスもろとも吹っ飛ばすのは少しやり過ぎな気がする。また、交通整理をするクロウハウザーがノリノリで誘導灯を振るので、ネコ科の運転する車が光を追いかけて雪に突っ込んでしまうシーンもある。あれに関してはギャグでしかないのだが普通に危ない。一作目の未公開シーンでジュディがレーザーポインターを使って怖がるトラの子を木から下ろしてあげるシーンがある。そういう使い方があるんだから安易に使って欲しくなった。「リック&モーティー」でやる分には雪に突っ込んだ衝撃で生き埋めになってもなんら気にならないのだが『ズートピア』のバランスでは過剰に思うギャグシーンだった。
ギャグのノリが合わないことは置いて置いても逃亡モノに切り替わる後半の展開にも違和感を感じた。ニックが刑務所に入るシーンがあるのだが柵の幅がでかい。すぐ出れそう。ビーバーの陰謀論者も捕まるのだが、鍵を作って出るというアラバスタ編のミスター3もびっくりの技で木の鍵を作っていたが、(木の鍵といえばダニエル・ラドクリフ主演の実話『プリズン・エスケープ〜』という映画もあった。)木は鍵を開ける際の曲げる動作で折れやすく、いくらなんでも簡単に行き過ぎである。脱獄するならちゃんとやって!カート・ラッセルとスタローンの『デッドフォール』みたいになるのか、監獄全員を仲間につける『ブルージーンコップ』になるのかと思いきや、『〜ミニオン大脱出』の良くないところを模倣してるじゃないか!映画ジャンルとしてあまりにも定番化している舞台を活かせていないのは残念だった。ジュディの方はそっちはそっちで分かりずらい。重要とされる日記だが重要な内容は中に書いてあるのかと思いきや、表紙の地図だけとは驚き。金属で開けられないのかと思っていたが、ペラペラめくって解読済みのような対応をしていて驚いた。見逃しただけかもしれないが、地図だけの機能ならツンドラタウンのどこかであることは正直わかりきっていることだし、蛇の情報集めをしていたロッジの写真の時点で答えは出ていたような気がしてならない。日記がマクガフィンなのは『ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記』のようで一族の誇りをかけた追いかけっこなのも似ている。ライリープールが一作目から本を執筆する様になっているのも陰謀論者っぽい。にしてもブラッカイマーの映画のような一応の辻褄合わせがうまくいっていないように感じたし、見てる間は割と疑問ばかりだった。
ジュディを毒に侵して殺すシーンは詰めが相変わらず甘く、脚本を大きく変えたしわ寄せでそうならざる追えなかったハンスをどうしても想起させるもので既視感の塊でしかなかった。哺乳類と鳥類以外は基本変温動物なのでゲイリーのあったかい描写はフレッシュな部分だったが、にしてもディズニーで見たことあるロケーションと人物配置は流石に避けて欲しかった。
結局は良かった
ここまで文句を言ってきたが、バディもの路線で3年に1回くらいのペースで新作をやってほしいと思うような作品だった。『バッド・ボーイズ フォー・ライフ』で納得できる点がほぼなかった私も『バッド・ボーイズ RIDE OR DIE』はかなり好きだったので、どの調味料をどう配合するか分量を間違えないようにして続編を期待しようと思える1本だった。
『白雪姫』感想(ネタバレあり)
どうもユウユです。昨今話題の実写版『白雪姫』ですが、大変“面白い”映画だったのでヘイトスピーチが蔓延しているこのタイミングで自分なりの感想を残しておきたいと思います。
前置き:1937年公開『白雪姫』について
この作品を語る上で重要なのが最初の『白雪姫』。それまで映画と映画の足休め的に上映されていた短編で名を馳せてきたディズニーがミッキーでの稼ぎとシリー・シンフォニーによる実験の数々を経て制作された世界初のカラー長編映画。このタイミングで音声解説を始めて観ましたが、これがかなり良い。映画の歴史に詳しいジョン・ケインメーカーが映像タイミングに合わせてウォルトの肉声と交互に補完し合う贅沢な内容。これだけでもBlu-ray買う価値ありです。
https://www.disney.co.jp/studio/animation/0959/products
詳しくは是非この音声解説を観ていただいて、あとはウォルトの伝記を読み返していただいてもらってもいいんですが、いかに『白雪姫』を作るまでがいかに大変だったかがよくわかると思います。完成したことが奇跡といえるこの作品はアニメーションの常識を覆したことは言うまでもなく、その功績は認められ、ウォルトはアカデミー賞で異例の特別賞を手にしました。一方でこの80年以上、顧みられる度に指摘されてきたのがその内容。当時の技術では人間を動かすことすら大変だったので出演シーンを極限まで削られた王子。描き込み不足によるポッとでの気持ち悪さはある。勝手に人の家に入って、勝手に掃除して勝手に寝るのも違和感ありまくり。これが読み聞かせで、「うっかり寝てしまいました」なんて言われたら違和感がないのでしょうが、なんせ絵が滑らかに動くもんだから大変。それでもあの恐ろしい原作の内容をここまで明るくしたのだから、その意味では評価されるべきではある...のですがディズニープリンセスの映画郡では一際内容が古いことは間違いない。この映画を実写化するということは前からのブームであった実写版系『美女と野獣』、『リトル・マーメイド』、『アラジン』ら第二次黄金期の実写化映画群とは勝手が少し違うのです。つまるところ余白がかなり多いということです。類似作品で言えば『マレフィセント』が1番近い。あれは悪役マレフィセントの視点から『眠れる森の美女』を語り直した映画で、ほとんどが映画オリジナルの設定です。今作『白雪姫』も余白の部分を大胆に脚色している関係上、反感があるのは多少理解はできるのだが...にしても嫌われすぎている。このブログではとりあえず役者の政治事情やポリコレうんぬんかんぬんの意味のない部分は抜きにしてシンプルに映画ファンとして語っていきます。
映画館の様子


初日にTOHOららぽーと横浜でIMAX字幕、そして名古屋ミッドランドスクエアシネマで吹替の2つのバージョンで観てきました。初日の映画館は家族連れで大賑わいしていましたが、目当てはどうやら「映画ドラえもん」だったようで『白雪姫』自体は10人程度でした。一方、名古屋の方はカップルを中心にほぼ席が埋まってました。ミッドランドスクエアシネマ独自の至高サウンド「粋」が搭載されたスクリーン1で観たので音質はかなり決まってました。
ガチガチに組まれた座組み
今作の監督は『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ、脚本のひとりは『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグです。
まずは、マーク・ウェブ監督。この『(500)日のサマー』でミュージカルをパロディ風に演出した経歴があります。アニメーションの青い鳥が手に留まってくる演出付き。それもそのはず、ミュージックビデオ畑での経験からシームレスな映像が得意。ニューヨーク大学でのモラトリアムを映像に残し『さよなら、僕のマンハッタン』そして『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを手がける。よしこれでルックの部分は一安心だ!
さらに目を惹くのは脚本のグレタ・ガーウィグ。なぜか今作ではノンクレジットで大困惑。他にも脚本家が7人くらいいるようだが、一旦考えないでおこう。アンドリュー・バジャルスキーのマンブルコア映画を出発点とし、到達点ともいえる代表作『フランシス・ハ』から一貫して「名前」、「居場所」、「身体の自由」をキーワードにしながら自分自身を解放する物語を繰り返してきたった。『フランシス・ハ』ではルームメイトが部屋から出て行き、居場所を転々としながら、自分を見つめていく話。自分の身体、ニキビ、足...何もうまく操れない主人公の描写が面白い。最後には綺麗なタイトル回収で終わる名前についての話でした。『レディ・バード』ではサクラメントという居場所から都会に憧れる主人公が自分でつけた「レディ・バード」という名前を名乗りながら身体の自由を求めて親と対立する映画だ。脚本にして5時間分ほど書き上げた脚本を1時間半にしてみせた手腕は評価できる。特にこの映画の抜擢の要因として間違いなく大きいのは『バービー』と『〜わたしの若草物語』だと思う。どちらも古典を題材にしながらもしっかりと今の映画に、そして何よりグレタ・ガーウィグの映画にしてみせていた。なるほどこれで80年以上前の映画をどうにかできそう!
...っと思うじゃん?これがまあ、絶妙なバランスでうまくいって“ない”んですよ。
起と結は見事!メッセージ性はある!
物議を醸している冒頭部分。白雪姫は本来、雪のように白い肌を持つことから名付けられた名前ですが、今作では吹雪の中で産まれたからという内容に変更されていました。ナイス脚色。舞台は王様と民が平和に暮らしている王国。しかし、お妃様が亡くなったことで平穏は崩れる。ガル様演じる魔女と国王が再婚して王国は支配されます。白雪姫は城で軟禁状態に!存在は忘れ去られてしまうのでした。世界観はかなり説得力を持っていてこれもナイス脚色。原作では逃げまどうしかなかった白雪姫。今作では逃げてても誰も助けてくれないドライな世界を前提としています。かといって馬に乗って剣で戦うでもない(少しあったが)基本的には交渉や信念で解決する非暴力の姿勢はプリンセスたる振る舞いだと思います。民に慕われているから、名前を覚えているからみんなが加勢してくれる展開。主人公の白雪が人一倍平和な世界を望んでいるからこそ、皮肉たっぷりのジョナサンの心をも動かして勝利へ導いていく。『ウィッシュ』のノイズが解消されたような素晴らしい脚本になっていると思います。起と結は悪くない、むしろ民の存在を蔑ろにしなかったという点で非常に優れているといえます。
三幕のグダグダとありえないルック
しかーし、内容はグダグダしている。名前が大事という割には盗賊たち全員の名前がよくわからないし、終盤の展開に関しても観てる側は「お前誰〜?」状態。承と転の部分の積み重ねが不十分。これはおそらく「リンゴをかじって死ぬ」と「王子のキッスで生き返る」に向かっていかなければならないという枷があったからだと思います。どう考えたって素手で触ったりんごは食べたくないし、死体にキスするのは文化の違いはあれどグローバルに公開することが明らかなのだからどうにかうまくやるべきところでしょう。この二つのためにジョナサンがペンダント受け取った矢先、突然捕らえられるのは拍子抜けしてしまい僕の気持ちはここで閉ざされてしまいました。
またルックがどうにもパロディ感を醸していて全体的な評価を下げている気がしてならない。原作の色使い割とそのままの白雪と『タンタンの大冒険』みたいなCGの小人たちとセカンドストリートで買ってきた古着集団が一つの画面に映る様はさながら『ベロゴリア戦記』シリーズのよう。ベロゴリア戦記は現代人がロシア民話の世界に来ちゃった的なギャグとして成り立たせていますが、こっちは大真面目!スパイダーバースもびっくりなチグハグさ、そんな生きてる次元が違いそうな3グループがタッグを組むのはテーマ的には合っているとも言えるが、実写化映画群で担保されていたルックの豪華さがないのはさすがに良くないと思います。
総評
グレタ・ガーウィグの脚本の一端は確認できるので良し。『ウィッシュ』よりは良かった。袋叩きにあっているが嫌いになれない。白雪おめえも掃除しろ。
2023年上半期に上映されたディズニー映画全部観た
どうもユウユです。2023年も半分が終わってしまいました。例年通りWDJが配給した劇場公開映画を全て映画館で観てきたので感想を軽く書いていきます。

作品一覧はコチラ↓
『作品名』(公開日)
- 『イニシェリン島の精霊』(1/27)
- 『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』(2/10)
- 『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2/17)
- 『エンパイア・オブ・ライト』(2/23)
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3』(5/3)
- 『リトル・マーメイド』(6/9)
- 『マイ・エレメント』(8/4)
-
『インディ・ジョーンズと運命のダイアル』(6/30)
イニシェリン島の精霊

『セブン・サイコパス』(12)のマーティン・マクドナー監督がアイルランドの孤島を舞台に大人の静かな諍(いさか)いを描く。同監督作『ヒットマンズ・レクイエム』(08)で共演したコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンの顔芸に注目です。
TOHOシネマズ シャンテで観てきました。一階でチケットを取り、エレベーターで下がって劇場に向かう体験はイオン通いの僕にとっては新鮮でした。公開から1ヶ月ほど経って観ましたがアカデミー賞ノミネートの影響もあってかほぼ満席の状態でした。
「12歳かよ」とツッコまれる不毛な戦い。人間関係の本音と建前のバランスが崩壊し、小さな火種が大きくなっていく様子を雄大な自然と共に描く。小さなコミュニティを形成し、ある日突然何かの拍子に崩壊する様子は既視感しかなく、友達と思っていたあいつが別の人と仲良くしているところを横目に、こちらも別の人とまたなんとなくの避暑地的な関係を構築する。遠くの問題は「なんかまたやってんな」と眺めるだけ。こんな人間関係の希薄さ、脆さを捉えつつも後半は人間は変われるのかと言うテーマにシフトして可能性を見出していく明るい映画でした。ケリー・コンドンがあの映画で実は1番優勝していた気がします。
タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター

B5サイズのフライヤーを配らなかったのでポスターが掲示されていませんね。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)が昨年に公開され、絶好調なジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』(97)を3Dリマスターした作品。2週間限定上映でした。全部観る企画でいうと『ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート』(22)のIMAXのみの上映など特殊なやつはありましたが、人気作品を期間で制限してくるのはなんとも。IMAX 3D上映も都内の数ヶ所に限られ、チケ戦が勃発していました。
3時間は家じゃ集中持たないし、ディズニープラスはこの上映の間『タイタニック』を消すし、3Dだし、バレンタイン近いし...。いろいろな条件が重なって大盛り上がりしていました。せっかくだから誰か誘えばよかったのに、市川妙典のイオンシネマがIMAX3D上映を急遽上映キャンセルしあがったため、こっちもチケットを急いでとる羽目になり、1人分しか空いていない座席を確保するという悲し結果でした。TOHOシネマズ八千代行ったんですよ。八千代。そしたら周りはカップルだらけで満席なんですよ。もうね、アホかと。馬鹿かと。
アントマン&ワスプ:クアントマニア

フェーズ5のスタートとして量子世界をスコット・ラングら一行が冒険します。疑似的な関係ではありますが、親子三代で奇妙な世界を冒険する話、『ストレンジ・ワールド もうひとつの世界』(22)とだいぶ被っていてかわいそう。
ブロッコリー男とモードックが良かったです。
エンパイア・オブ・ライト

『1917 命をかけた伝令』(20)のサム・メンデス監督。主演は『女王陛下のお気に入り』(18)や『シークレット・インベージョン』(23)のオリヴィア・コールマン。エンパイア劇場を舞台に人々の人生を浮かび上がらせる。
映画についての映画であり、人生についての映画でした。マーガレット・サッチャー政権下の富裕層と貧困層の階層の分離が、一つの目的に向かっていけばよかった世界から一気に個人の世界になった人生観の変化みたいなものが映画を交えて語られていた。『スーパー!』(10)でいうコマとコマの間の物語にこそ人生があるという考えを、映画と結びつけた。映写技師のトビー・ジョーンズの言葉が印象的。映画は光を通して紡がれ、その間にある闇は錯覚で見えない。幸せとはそうではない部分をふせて見ているまやかし。人生はそんなもんだと何故か腑に落ちた。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3


MCU。イオンシネマ幕張新都心で吹替、TOHOシネマズおおたかの森でIMAX 3D字幕で観てきました。そんなにハマんなかったです。
一緒に観に行ったノアくんは大喜びしてました。
リトル・マーメイド

『イントゥ・ザ・ウッズ』(15)のロブ・マーシャル監督が『リトル・マーメイド』(89)を実写化。アリエル役に抜擢されたのはハリー・ベイリー。歌声が凄すぎました。
勝手に仲間意識を持っている作品勢の人が試写でIMAX 3D版を観ていて、「絶対IMAX 3Dで観るぞ」と意気込んでいたんですが、蓋を開けてみたら普通の 3D上映すらないという体たらく。テンションがだだ下がりの状態でイオンシネマ千葉ニュータウンで観てきました。
この手の実写化映画は苦手で、特に『アラジン』(19)とかは無理の域まで行っています。『ピーター・パン&ウェンディ』(23)も二度と見たくないのでとっても心配でしたが、しっかりいい映画に仕上がっていました。原作での人魚は無理して引き換えて手に入れ上の世界に行ったアリエルがその足の痛みに耐えかねる階級の違いの話がネックにあったのを、今回は楽しい恋愛映画に仕上げているので見事です。オークワフィナのラップも最高でした。
追記

なんとイオンシネマ限定で3Dで上映されていました!私はイオンシネマ浦和美園で観てきました。水中シーンの没入感が増しかなり評価が上がりました。一方でエリックの歌唱シーンのMV感も増すという。
マイ・エレメント

『アーロと少年』(16)のピーター・ソーン監督が元素の世界を描く。アメリカでは公開済み。エンバーの声優の川口春奈、ウェイドの声優の玉森裕太らが登壇したTOHOシネマズ六本木の試写会に行ってきました。ムビチケがあと2枚あるのでトータル3回は確定ですね。
場内はジャニーズファンやインフルエンサー、研音ファン、映画ファンで大盛り上がり。試写会は反応が良い人たちばかりなので毎回ワクワクします。(『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(21)や『ザ・フラッシュ』(23)の時の反応は忘れられません。)
詳しくは下半期の記事で触れます。
インディ・ジョーンズと運命のダイアル

『コップ・ランド』(97)のジェームズ・マンゴールドが前作の監督スピルバーグに代わって就任。81歳で次回作は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(原題)のまだまだ現役のハリソン・フォードが再びインディ・ジョーンズを演じる。イオンシネマ市川妙典のIMAX2Dで観てきました。
インディが馬に乗ったあたりから最後まで寝ちゃったのでもう一回観てきます。

『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(89)で使用されたサイドカーの展示がありました!帽子もご自由にどうぞと置いてありました。
最後まで観た感想としては最初のアクションシーンからずっと下り坂の印象でした。結局、昔のインディのコメディチックなアクションが好きということで。そこからは2回目でようやく掴めたはいいものの変にややこしい人物配置が気になって仕方がなかったです。国の人とナチスとチンピラと盗人娘と?トビー・ジョーンズ演じるバジルさんフル無視だけど?それ持って帰っていいの?いろいろ疑問が残りました。
上半期はこんな感じでした。今後で1番期待しているのは『マーベルズ』とギャレス・エドワーズの新作『ザ・クリエイター/創世記』です。ベスト級に気に入った作品はまだないので下半期に期待!
『ピーター・パン&ウェンディ』感想(ネタバレあり)
どうもユウユです。もう5月...。大学2年です...。大人になりたくない...。そんな私がレビューするのはディズニープラスで4月28日から配信されている『ピーター・パン&ウェンディ』です。。。私は超過密スケジュールにつきまさかの今さっき観てきたという。。。以下、ブログで加筆修正するかもしれません。よろしくお願いします。

さて、このブログの1番アクセスが多かった『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』評でも申し上げた通り、私はピーターパンがあまり好きではありません。残念。
じゃあね、観んなって話じゃないですか。でもね、ディズニー好きとして見ない選択肢はなしなわけですよね。だって面白いかもしれないし。
ここで少し最近の実写化続編ラッシュについて軽く触れていきたいと思うんですが、やっぱり「多すぎる!!!」というのが正直な感想。私は最近のWDJ配給映画は全て劇場で観ていますし、ディズニープラス限定の映画もそこそこは観ていますが、実写映画の個人的なハマった映画は実写化よりもやはりオリジナルの映画の方が観たいし、応援したい。これは一時期のOVAによる続編の粗製濫造時代に似ている傾向にあると思っていて、『ラーヤ〜』評で申し上げた通り暗黒期がもうすぐそこまできてると思います。ただ、OVA映画の中にも、例えば歴史改変ものの『シンデレラIII 戻された時計の針』(07)とか好きなものがあるように、実写化映画も『わんわん物語』(21)とか『クルエラ』(22)なんかはとても好きで、玉石混交だなと思っています。なので、いろいろ苦言は言うかもしれないし、世論の意見もわからなくはないが、とりあえずは商業主義としての続編ラッシュのことは一旦置いといて、この「ピーター・パン」の実写映画を観ていこうと思います。まずはやはり「観る」ことが大事!!!
ということで、『ピーター・パン&ウェンディ』。こちらを紐解くには監督のデヴィット・ロウリーについて語らなければなりません。彼の作家性みたいなものがとても今回の題材にマッチしていて、良いんですよね。監督を読み解くにあたって私は日本で観れる長編は全て観ました。その中で感じたことを話して行きたいんですけど、彼の作家性としては「使命、宿命を背負った主人公がそこから導かれる耐え難いけど向き合わなければならない現実に直面する話」と言えるんですね。まずは『セインツ -約束の果て-』という作品。1970年代のアメリカ合衆国テキサスを舞台に、ボブとルースという、これ演じてるのはケイシー・アフレックとルーニー・マーラです。そのカップルは強盗とか窃盗で生計を立てているんですけど、ルースの妊娠が発覚して、「じゃあ、強盗から足を洗って真っ当に生きようか」ってなるんですよ。それで、「これが最後の強盗だ」ってことで銀行強盗をするんですけど、そこでミスってですね、保安官とかを撃っちゃったりして、事態が大きくなって男側が投降するんですね。女側の方は子育てもあるからってことで、男に脅迫されたってことで釈放されて子育てすることになるんですけど、そこから4年後の姿を描くと。そしたらね、男の方が脱獄しましてね、帰ってくるんですよ。でもね、こういった事情を全部知ってる撃たれた保安官が母子をすごい気にかけてて、「危険な目には合わせられない」と思って、男側を、まぁ脱獄犯ですから、部下に殺せって命じるんですよ。この「使命」の話を撮って注目をされたんですよね。「会いたいけど会えない」とか「相手を思って近づきたいのに近づけない」とかもどかしい感情が「使命」によって渦巻いていく様が非常に見事なんですよね。
ここから友情に置き換えたがディズニー映画『ピートと秘密の友達』(16)ですね。これは幼少期に親を事故で亡くしたピートが森で出会ったエリオットと出会うところから始まるんですけど、もういきなりちょっと悲しいんですけど、エリオットと森の奥で暮らすことになるんですよ。それから6年後、ブライス・ダラス・ハワード演じる緑化活動っていうのかな?その森のプロみたいな人とピートが出会ってですね、まぁターザン状態なんで、引き取ることになるんですね。そこからピートという隠さなければならないとどう折り合いをつけるか、が描かれるんですね。エリオットはピートがお家で絵本を読んだりしてるのを一方的に見てなくてはならない。人間のピートとドラゴンのエリオット。エリオットはピートを見守る「使命」があるけど、ピートも人間である、俗世間にいるべきという「使命」、保護する方の守ってあげなきゃという「使命」、ドラゴンは危ないから子ども守らないとという「使命」...。お互いが「使命」を全うした先にある「向き合わなければならない現実」。これがやはり特徴的かなと。
次に撮ったのが、『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(18)。こ!れ!が!めちゃくちゃ!良い!
ケイシー・アフレックとルーニー・マーラのタッグなんですけど、またまたカップル役でですね...。MとCって名前なんですけど、また男と女って呼びますね。内容は現代の田舎町に住んでいるカップルの男側が交通事故で亡くなってしまうんですけど、お化けのフードを被った姿で現れるんですよ。でも、人の目には触れられない“ゴースト”になっていてただただ眺めることしかできない。自分を失った悲しみに暮れる彼女、気遣いにもらったパイをドカ食いする彼女、日常を段々取り戻していく彼女を全部見ることしかできないという...。この先は実際に確認して欲しいんですけど、これも最終的には「使命」の話になってくるんですよね。これは『グリーン・ナイト』(22)のパンフレットに書いてあったんですけど、この2作『ピートと秘密の友達』と『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』は兄弟のような作品と語られているので、関連性がやはりあると言うことを念頭に置いてみると、エリオットは透明になって見守るだけの存在というのが共通していました。私は「使命」と「現実」二部作と勝手に呼ぶことにします。
ロバート・レットフォードの引退作『さらば愛しきアウトロー』(18)を経て、次に撮ったのがA24の『グリーン・ナイト』。アーサー王の甥なんだけども小心者で誇れる騎士エピソード的なのも特にないガウェインが主人公なんですけど。ガウェインがクリスマスの日に全身が木のブサイクなグルートみたいな騎士が現れてですね、首切りゲームを持ち掛けるんですよ。「俺の首を討ち取ってみろ、そんだら一年後お返しするから」と持ちかけられ、流石に「やるっきゃないっしょ!」となったガウェインはですね、グルートの首を切り落とすんですが、グルートが「ヨイショ」って切り捨てられた顔を持ち上げてですね、「じゃあ一年後待ってっから」って言ってどっかいっちゃうんですよ。一年後、ガウェインは渋々グルート狩りに出掛けるという...。「なんか騎士が出かけるらしいで!」って子どもたちが騒いでですね、ガウェインの出発を見守るんですけど、ガウェインの顔がマジやる気ないなこいつみたいなのでめちゃくちゃおもろいんですよね。これも是非観ていただきたいです。この映画はさっき言った「使命、宿命を背負った主人公がそこから導かれる耐え難いけど向き合わなければならない現実に直面する話」ではあるんですけど、厳密に言えば使命、宿命を背負った主人公がそこから導かれる耐え難いけど向き合わなければならない現実に直面することから逃げようとする話」なんですよね。今度は「宿命」と「逃避」のお話かなと思いました。
そして今回の『ピーター・パン&ウェンディ』は『グリーン・ナイト』と兄弟みたいな作品と監督が語られていて、この二つセットで「宿命」と「逃避」2部作と勝手に呼ぼうと思います。寄宿学校に行かなければならないウェンディが夢見たネバーランドをピーターパンと一緒に巡る内容。このネバーランドは大人にならなければならない「宿命」から「逃避」する象徴として描かれます。ですが、ここもウェンディが寄宿学校に行きたくない明確な理由というか、ぼんやり学校行きたくないくらいにしか受け取れませんでした。「大人になりたくない」、「母親の人生は嫌だ」と思う理由がいまいちわかりませんでした。原作ではお金をやりくりして一家を支えているという実感を感じたい、地元のコミュニティからも求められたい、ゆえに怒りっぽくなるお父さん。とそれらを全てわかった上で丁重に扱ってみせるお母さん。この辺の大人の性急で余裕がない大人描写が描かれるので、これはなりたくないわと思うんですが。少なくとも映画だけだとあまり分かりませんでした。
そして行きたいと願っているネバーランドもかなり問題ありで、原作では子どもたちが思い描いた通りになるので、海賊やインディアンキャンプなんかがあるディズニーランド状態になってるんですが、今作はネバーランドに行くまでが割とすぐなので細かな設定は不明です。このネバーランドがよくわかんない部分がこの作品の1番評価を落としている部分なんじゃないかと思います。
ネバーランドは憧れの象徴、つまりそれがおとぎ話であったと思います。おとぎ話は、プーさんで言うところの100エーカーの森と同じで、常にどこか心の中に存在して、童心に返してくれる特別な存在だと思います。『魔法にかけられて2』(22)の時も言ったんですが、「「いつまでも幸せに過ごしました」という話がなんで受け入れられているかって、自分達の生きている世界はそうはいかないことがあっても、お話の世界に一度戻って来れば、物語の世界だけは必ず幸せが待っている。だから、勇気をもらえたりする。」と言うのが私のおとぎ話へのスタンスなので、ネバーランドはそう言う世界であって欲しかったですね。今作のネバーランドがなぜ辺なのか、それは子どもと大人の話として描かれる舞台としてはいまいちだからです。
フック船長とピーターパンについて見ていきましょう。フック船長はピーターと親友だったが、フックが母親に会いたくなり、ネバーランドを出て行くという設定があります。なるほど。私はフックはネバーランドを飛び出して、こちらのウェンディたちが住んでいるような世界にやって来たのかなと思ったんですが、よく考えるとスミーが小さかったフックを拾い上げた設定があるので「???」となりました。ネバーランドから出て行ったとは言ったけど多分飛べもしなかったのでその辺を彷徨ってただけだと思うんですが、ピーターはこちらの世界に度々戻ってきていたので、「なんで教えてあげないの?」と思いました。『ピートと秘密の友達』のような一方的に見ることしかできない関係はピーターもどうやらそうだったみたいですが、だとしたら映像として見せてくれ...。言葉で告白されても子どもと大人のルールがよくわからないのでわかりません。ピーターの宿命はおとぎ話として存在し続けることなのかもしれないが、「気づいたらおとぎ話になってたわ〜」くらいなのでこれもよくわかりません。フックもピーターもロジカルではない感情的な子どもの喧嘩で、そうするのはわかるけども、少なくとも僕は置いてかれましたね。ジュード・ロウ(森川ボイス)はとても魅力的でしたが、「子どもの時にいい思い出がない、大人になるしかなかった大人」としての話があまり描かれずじまいで物足りなかったです。ピーターがネバーランドに戻る結末も、ピーターはフックのことを思って帰ってきたとかではないと思います。フックは船から落ちて、死んだ扱いを受けているので、そう考えるとピーターが戻った理由もよくわかりません。
ロスト・ボーイズたちも、原作では看護師さんの目から逃れてベビーカーから落ちてしまった子どもたちをピーターが連れて行った、ゆえにお母さんを知らないという設定がありました。しかも、なぜボーイズなのかというと女の子が頭がいいからベビーカーから落ちないというものでした。今作はみんないたので良かった(?)のかな。あの子たちはネバーランドからこちらの世界にやってきますが、フックのことを思うとピーターは本当はしたくなかったんだなと思います。でも、ピーターはおとぎ話としての「宿命」(?)を全うするために行ったようにも取れますが、やっぱりよくわかりませんでした。
ここまで、わからない映画は久しぶりですが、良かった部分もたくさんあります。それはチクタクワニですね。『ピノキオ』(22)の時もそうなんですがここのモンスター描写はこの映画の1番盛り上がる部分だと思います!『カニング・キラー 殺戮の沼』(07)や『ロキ』(21)の時も思いましたがやっぱりワニは素晴らしい!!!
そしてタイガー・リリー。え?!かっこよすぎます!と言わんばかりの活躍ぶり。『シャンハイ・ヌーン』(00)の困った時はなんでもしてくれる感じが心強かったです。
そしてフック船長。もう彼をいっそ主役に据えて、ピーターとフックの物語をもう少し丁寧に紡いでほしかった。
ウェンディが処刑の板を飛ぶ時にデヴィット・ロウリー印の編集によって一生を見る。あの瞬間はまさに『グリーン・ナイト』でガウェインが観るヴィジョンにそっくりでした。そして「見ようとすれば見える」というティンクの声。将来への不安は楽しいことを考えると良いんでしょうか。今作のためにデヴィット・ロウリー監督作品と原作を読み返しましたが、原作がやはり面白く、(もしくはスピルバーグの『フック』(91))、デヴィット・ロウリー作品の中では『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』がとても良いので、僕のように満足出来なかった人はそっちを見てもらえたらいいかなと。
全然わからなかった〜。みなさんのご意見を是非お聞かせ願いたい作品でした。
ディズニー行くならコレを観ろ!トゥモローランド編
映画とパークを結びつける試みとして、観ておいたほうがいいかもしれないディズニー映画をエリア別で紹介したいと思います。
基本的には施設単位で紹介するので、パークにいる時にも今いる場所から調べられるので活躍してみてください。(この映画も追加しろ!っと思ったらすぐに教えてください🙇♂️)

開園当初は独自のアトラクションの数々で異彩を放っていたトゥモローランド。『ミクロキッズ』(89)をテーマにした「ミクロアドベンチャー!」や『スター・ウォーズ』(77〜)シリーズをテーマにした「(旧)スターツアーズ」などの実写作品のアトラクション化やフランシス・フォード・コッポラ監督、マイケル・ジャクソン主演の『キャプテンEO』などSF的なアトラクションが多く存在していた。2004年オープンの「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」を皮切りにアニメーション映画からの引用も増えていった印象。
アトラクション
•ベイマックスのハッピーライド

マーベルコミック原案の映画『ベイマックス』(14)のアトラクション。元になったビッグ・ヒーロー・シックスのメンバーにはX-MENのシルバーサムライなどがいるが、あくまでWDASの映画のアトラクションであるため権利問題をくぐり抜けて東京にオープンできたのだと考えられる。
・スティッチ・エンカウンター

『リロ&スティッチ』(02)に登場するスティッチと喋れるアトラクション。銀河連邦の方々やガントゥなどの一部キャラクターの存在は確認できるが、エンジェルなどの存在は確認できない。
・バズのアストロブラスター

『トイ・ストーリー2』(99)にて登場したザーグの他、スケッチやバズ、リトル・グリーン・メンなどお馴染みのキャラクターが登場している。リトル・グリーン・メンの惑星「グリーン・プラネット」や彼らの意思疎通の役割を担うユニマインドなどの設定は『スペース・レンジャーバズライトイヤー帝王ザーグを倒せ!』(00)からきている。バズの声優も『トイ・ストーリー』シリーズの所ジョージではなく『〜帝王ザーグを倒せ!』の稲葉実となっている。また待ち列のトランシーバーからは同作に登場するXR、ミラ・ノヴァ、ブースターからの通信を聴くことができる。ザーグの故郷「プラネットZ」では『トイ・ストーリー』(95)の楽曲「全てがストレンジ」のアレンジが流れるほか、ライド終盤では「君はともだち」が流れる。
•スターツアーズ

「スター・ウォーズ」シリーズの世界にある航空会社という設定のアトラクション。1作目『スター・ウォーズ 新たなる希望』(77)から9作目『〜スカイ・ウォーカーの夜明け』(19)までに登場したさまざまな惑星を訪れることができる。特筆すべき点は待ち列にある尋常じゃない数の小ネタにある。まずはドロイドが荷物検査をしている場面。ライドシステムを作るキッカケになった『ブラックホール』(80)やジョージ・ルーカスとディズニーのタッグで制作された『キャプテンEO』(86)など意味深いものからあまり関係がなさそうな『アラジン』(92)まで幅広い。リストにしたので参考までに。
- メジャードモ、マイナードモ『キャプテンEO』
- バズ、エイリアン『トイ・ストーリー』シリーズ
- Mr.インクレディブルの衣装『Mr.インクレディブル』(04)
- WALL-E『ウォーリー』(08)
- V.I.N.CENT『ブラック・ホール』(80)
- チェシャ猫『ふしぎの国のアリス』(51)
- 魔法使いの弟子の帽子とほうき『ファンタジア』(40)
- フック、サーベル、海賊帽『ピーター・パン』(55)
- マッド・ハッターの帽子『ふしぎの国のアリス』
- ディスク『トロン:レガシー』(10)
- ウォーリーB『アンドレとウォーリーB.の冒険』(84)
- 帽子、ムチ、蛇「インディ・ジョーンズ」シリーズ、ゴールデン・アイドル『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)、クリスタル・スカル『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)
- 魔法のランプ『アラジン』
- バンジョー『マペットの夢見るハリウッド』(79)などのマペットシリーズ(審議中)
また設定上の名称にも小ネタがある。スターツアーズ社は空港的な存在の「スペースポートTHX-1138」に属する旅行代理店の一つとして存在している。ライドが始まってすぐにストームトルーパー(もしくはダース・ベイダーもしくはカイロ・レン)に反乱軍(もしくはレジスタンス)のスパイが乗っていることがバレてしまい脱出する建物がそれだ。この名称はジョージ・ルーカスの監督デビュー作『THX-1138』(71)から取られている。

映画『モンスターズ・インク』(01)(とアニメシリーズ『モンスターズ・ワーク』(21〜)の後とも考えられる)以後に、モンスターの世界に戻ってきたブーと一緒にかくれんぼゲームをする。ライド中にある時計は10時28分を指しており、これは『モンスターズ・インク』がディズニーが所有するエル・キャピタンシアターで世界で初めて上映された2001年10月28日を意味していると思われる。ハリーハウゼンレストランの内のタコのような見た目の寿司職人の後ろの屏風には『ファインディング・ニモ』(03)のマーリンらしき絵がある。(わざわざ食用ではないカクレクマノミを描くということは...!?)また、ライド終盤のブーの部屋にはニモのライトが付いている。『モンスターズ・インク』の劇伴のほかに待ち列のBGMには同時上映の短編『フォー・ザ・バーズ』(01)の楽曲も使用されている。
レストラン
・ソフトランディング
(特にこれといった映画からの引用はないが“軟着陸”という名前のこのレストランは「スターツアーズ」の宇宙の旅から無事帰還した後にたどり着く場所にあるため関係がほのめかされている。実際に昔はスターウォーズ関連のソフトクリームなどを販売していた。)
・トゥモローランド・テラス
(何も関係ないけど、トイレまでの道が『シャイニング』みたいでちょっとカッコいい。)
・パン・ギャラクティック・ピザ・ポート
特になし
・ビッグポップ
ポップコーンの専門店でいわゆるニューファンタジーランド、「ベイマックスのハッピーライド」と同時期にオープン。そのためか天井には『ベイマックス』のベイマックスが描かれている。死んで星にでもなったんか。
窓もいわゆるモンスターボール型で、タダシが通っていた大学の研究室の窓に似ている。
・プラズマ・レイズ・ダイナー
映画から引用されている要素を写真付きで解説する。(小ネタを全て拾えているわけではないので随時コメントください🙇♂️)


このポスターには『ブラボー火星人2000』(99)に登場した宇宙船が描かれている。


このポスターには上から『キャプテンEO』の宇宙船、『リロ&スティッチ』の宇宙船、『ナビゲイター』(86)の宇宙船が描かれている。

反対側には『ブラック・ホール』のV.I.N.CENTとマクシミリアンがいる。



このポスターには『ピノキオ』(52)からよくわからん乗り物に乗ってるジミニーと喉仏が出過ぎなピノキオがいる。思春期かな。


このポスターには『ルイスと未来泥棒』(07)のルイスとウィルバーがいる。乗ってる宇宙船も同じ。


そのすぐ左側にはスティッチのシルエット、絵の中の店内から察するに追われている模様。


このポスターの左側には『ブラック・ホール』のおなじみの2人。

真ん中にはまたまたスティッチ。

そして、右側には『ダンボ』(54)のダンボがいます。
他にもアトラクションの小ネタも多数存在するので是非探してみてください。
•ポッピング・ポッド
特になし
ショップ
•コズミック・エンカウンター
特になし
•スターゲイザーサプライ
特になし
•トレジャー・コメット

アトラクション「スティッチ・エンカウンター」に隣接するためスティッチがいる。
•プラネットM
アトラクション「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」に隣接しているため、エイリアンなどの『トイ・ストーリー』キャラクターのほかに独自のBGSを展開しているためミッキー一行も確認できる。ミッキニウムってなんやねん。
•モンスターズ・インク・カンパニーストア
アトラクション「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」に隣接するショップ。『モンスターズ・インク』ネタがたくさん仕込まれている。
BGM
映画ネタのみ紹介する。
トゥモローランドはパーク史とも結びついた小ネタも豊富で『ブラック・ホール』のネタは「スター・ツアーズ」などと深く関係があるので『パークの裏側 〜進化し続けるアトラクション〜』を参照してみてください。
最近のディズニー映画感想
どうもユウユです。またまた、久しぶりの投稿。前回は確か『魔法にかけられて2』をボロカスに言った気がする。まだ許してない。
フォロワーさんから予想以上に観ていただけて、反響もあり少し嬉しい気持ちになっていたが、その後に公開された映画はそんなに書くことがなくてスルーしていた。
そんな中で、もっと自由に書いてみたらどうかとアドバイスをいただいき、「たしかにそっちの方が良い」と思ったので短評という形でまとめてみようと思う!
注:ネタバレ若干あり
『ストレンジ・ワールド もう一つの世界』
これはやばい。やばすぎる。歴史的大爆死、ポリコレというワードを使う絶好のチャンスを与え、続編ラッシュはこいつのせいとまで言われている。かわいそうになってくる。これ、ミラベル評で「2000年代の再来!」と予言した俺のせい?つまり、ブルーノのせい?!
『ラーヤと龍の王国』の脚本家キュイ・グエンさんの超絶ハイスピード語り口がダメなんだと思う。次に起きることが食い気味に襲ってくる。エモーショナルな静的なシーンはブツっと斬られ、駆け足のまま終わっていく。今自分たちがどこにいるのかがあまり伝わってこない。気づいたら背景がガラッと変わっている。あまりにも雑というかカラッとしすぎている。そこがダメ。
一方で邦題は割と良いと思っている。“もう一つの世界”とはアヴァロニアという我々からしたら不思議な世界にまたさらに別世界が広がるという実質二つ世界が提示されるので、“もう一つ”というのがとてもしっくりくる。
別に嫌いという訳でもなくて、まるでエプコットのワンダーズ・オブ・ライフ館を映画化したかのような世界観は私にブッ刺さった。あの時代のエプコットの尖り具合と同じバイブスを感じた。2回目は4DXで見ましたが実質「ボディー・ウォーズ」だった。
『クリスマス・アゲイン』
ディズニーチャンネルでやってたらしい。俺はディズニーおプラスで観た。話としては『ミッキーのクリスマスの贈り物』のヒューイ、ドゥーイ、ルーイのクリスマスをずっと繰り返すタイムループものと同じ。この手の話は結構好き。同じ日の中で別の場所、別の会話、別のことをするだけで全く違う1日になるし、失敗しても次の日になればリセットされる。ゲームと同じ感覚になれるのが魅力。そこをしっかりと押さえられている本作は満足できる出来だった。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル』
マンティスのキャラ薄い問題が解消される一作。3が楽しみや〜。ケヴィン・ベーコン×ジェームズ・ガンはそうしても『スーパー!』を想起してしまう。クリスマスの時期に観れて良かった。誰だよ、配信しないとか言ったやつ。
『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』
映像がすごい。水がフィジーの水!!!超綺麗!!!それ以外はいつも通り。実写リトルマーメイドがんばれ👍
『アントマン&ワスプ クアントマニア』
タイトルで草マニア。映画の大半をカーンの説明に使い家族の話が薄味でモヤモヤ。ヒーローと言う名声に縋って気持ちよくなってる自己満おじさんと、ヒーローになりたがる娘の話はクアンタム・レルム救ったからと言って解決しないのでは?そもそも、キャシーの家族って別にいなかったっけ?いろいろ疑問が残る。
でも、そこそこのSF映画がなぜか好きな私には良い作品だった。モードックとブヨブヨくんとブロッコリーマンが最高。長い時間を割いた分カーンもかなり好きになれた。小物感があるカーン、疲れすぎて全てをノリでやっている在り続けるものカーン、評議会の真面目カーン等々。『スプリット』みたいにジョナサン・メジャースを演技を楽しめると思うと期待が持てる。『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の演技シーンも最高なんでそっちも観てれよな。
炊いた肉とイニシェリン島がまだ観れてないし、どっちも終映が近づいていてやばい。最近は例のBGSの方や普通にプライベートが忙しいのもあってなかなかスケジュール管理が大変。その中で。前よりもかなりディズニーに対しての向き合い方を考えるようになったと思う。せっかく人よりも多く摂取してるのだから、アウトプットもしていかないとね。そんな訳で、これも好評だったら続けていこうかなと思っているよ。ではでは。
ディズニー行くならコレを観ろ!アドベンチャーランド編
映画とパークを結びつける試みとして、観ておいたほうがいいかもしれないディズニー映画をエリア別で紹介したいと思います。
基本的には施設単位で紹介するので、パークにいる時にも今いる場所から調べられるので活躍してみてください。(この映画も追加しろ!っと思ったらすぐに教えてください🙇♂️)

アドベンチャーランドは、映画ジャンルとしての“冒険モノ”とも相性が良いので割とたくさんあります。
アトラクション
洞窟内の恐竜のシーンは『ファンタジア』(40)の中の「春の祭典」のシーンにインスパイアされています。

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』(03)をはじめとするシリーズは『〜最後の海賊』(17)まで5作も制作され、アトラクション原作の映画としては異例のヒット作となりました。2007年のリニューアルを経た現在の「カリブの海賊」はジャック・スパロウ、バルボッサ、デイヴィ・ジョーンズなどの映画のキャラクターやプロップスがアトラクションの随所に登場し、原作のアトラクションに映画要素が逆輸入された形になります。
(余談ですが、ディズニー映画『キャプテン・ロン あこがれのカリブ海クルーズ』(92)や『ジュラシック・パーク』(93)では「カリブの海賊は人を襲わない」と言った引用がされているのでよければチェックしてみてください。)
•ジャングルクルーズ ワイルド・ライフ・エクスペディション

記憶に新しいのはアトラクションから映画になったドウェイン・ジョンソン、エミリー・ブラント共演の『ジャングル・クルーズ』(21)でしょう。着想元としては『アフリカの女王』(51)、ある意味基になった映画といえば『あざらしの島』(48)から『ジャングル・キャット』(60)までの「トゥルー・ライフ・アドベンチャー(自然と冒険記録映画)」シリーズも関連作品として挙げられます。アトラクション中、ライオンが登場する場面では『ライオン・キング』(94)の楽曲「サークル・オブ・ライフ」が使用されています。

『スイスファミリーロビンソン』(60)を原作とするアトラクションです。観る前と観た後では見方ががらりと変わります。
•魅惑のチキルーム:スティッチ・プレゼンツ”アロハ・エ・コモ・マイ!”
『リロ&スティッチ』(03)に登場するスティッチが登場します。
(余談ですが、いわゆる沖縄版スティッチの第2シーズンにあたる『スティッチ! 〜いたずらエイリアンの大冒険〜』(08〜09)にて東京ディズニーランドに行くエピソードがあります。)
(これも余談ですが、ハワイ島に伝わる神様“チキ(ティキ)”をフィーチャーしたアトラクションなので『モアナと伝説の海』(16)で知名度が上がったマウイの像があります。)
レストラン
•カフェ・オーリンズ
特になし
•クリスタル・パレスレストラン
特になし
•ザ・ガゼーボ
特になし
•スキッパーズ・ギャレー
特になし
•スクウィーザーズ・トロピカル・ジュースバー
特になし
•チャイナ・ボイジャー
特になし
•パークサイド・ワゴン
特になし
•ブルーバイユー・レストラン
アトラクション「カリブの海賊」の中にあるので『パイレーツ〜』シリーズは観ておいて損はないかも。
•フレッシュ・フルーツ・オアシス
特になし
•ボイラールーム・バイツ
特になし
特になし
•ロイヤルストリート・ベランダ
特になし
ショップ
・ジャングル・カーニバル

ゲームに挑戦できるショップ。「パシフィック・エクスポート」、「サファリ・トレーディング・カンパニー」、「チキ・トロピックショップ」といったショップ群をクローズして2015年にオープンしました。オープンに伴い周辺は映画『ジャングルブック』に登場するキャラクターのデザインが散りばめられています。
・アドベンチャーランド・バザール

上記の「ジャングル・カーニバル」オープンに伴い『ジャングル・ブック』(67)に登場するキャラクターのデザインが追加されました。
•クリスタル・アーツ
特になし
•ゴールデン・ガリオン
特になし
•パイレーツ・トレジャー
アトラクション「カリブの海賊」の出口付近にあるので『パイレーツ〜』シリーズは観ておいて損はない。(実際に『〜最後の海賊』が劇場公開されていた時のグッツが未だに売られている。)
•パーティグラ・ギフト
特になし
•ラ・プティート・パフュームリー
特になし
•ル・マルシェ・ブルー
特になし
これらに加えてニューオーリンズの雰囲気を感じ取れる『プリンセスと魔法のキス』(09)、アドベンチャー系のディズニー映画としておすすめしたいのが『ジャングル・ジョージ』(97)、『ターザン』(99)などがおすすめです。
